筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

胸部筋の重要性

~猫背を引き起こし様々な症状へと連鎖する~

セラピーにおいて「胸部」の治療は軽視されているように思います。胸部には「大胸筋」「小胸筋」「鎖骨下筋」などがありますが、これらはいずれも腕や肘、手や手指まで痛みを放散したり、しびれ感を生じさせたりします。

また、「大胸筋」や「小胸筋」が緊張しますと、肩が前方に引っ張られて、猫背気味となります。猫背になりますと首が前傾した状態となり、首周囲や肩の筋肉に過負荷が掛かるようになります。皆さんも肩を前に突き出して猫背になってみて下さい。首が真っ直ぐになりにくくなるのを感じるでしょう。

この姿勢の為、首や肩が凝りやすくなりますし、首や肩の筋は「めまい」「ふらつき」「頭痛」「顎の痛み」「耳鳴り」など様々な症状を引き起こします。また気分の落ち込みにも関与していて、うつ的な症状も現れてきます。つまり症状の連鎖が始まると言うことです。

その意味で胸筋のマッサージをして緊張を緩め、自然と首が真っ直ぐになる姿勢を保つようにする事は重要です。

下図は大胸筋のトリガーポイントを表していますが、大胸筋は上腕骨-鎖骨、上腕骨-胸骨、上腕骨-肋骨につながっています。この図を見ながら、腕から鎖骨にかけてのライン、腕から胸骨にかけてのライン、腕から肋骨にかけてのラインをマッサージされて下さい。


イラスト図 出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用

ramtha / 2010年6月3日