筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

書籍紹介・・・「誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方」

 

この本を書かれたClair.Davies氏は60歳の時に、40年間続けてきたピアノ調律の仕事を投げ捨て、マッサージ師の道へ入ったという勇気と信念の持ち主です。自分の肩の痛みの治療を通して、トリガーポイントの事を知り、その有効性を自分自身の身体で確認出来たため、それを多くの方に伝えたいとマッサージ師になり、そしてこの本を著したのです。

誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方―筋の基礎からセルフトリートメントまで

彼はこの本の序文でこのように述べています。

「一般的な痛み-そして原因不明の身体の不調-の大半は、実は、トリガーポイント、つまり筋の拘縮が原因で起きていると思われる。(中略) しかしトリガーポイントについては60年以上にもわたって医学誌で論じられているにもかかわらず、まだまだ知識のない医師や臨床家があまりにも多い。トリガーポイントが実在し、真剣に取り組まれるべきだという考え方は、いまだに、そしておそらく今後も、反対されるだろう」

トラベル女史とサイモンズ氏が著したトリガーポイントの原典とも言える『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』に比べると、重要な点をコンパクトにまとめられており、トリガーポイントを学ぶにはとりつきやすいと思います。

また『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』では触れられていない事も随所に書いてあり、なかなかの読み応えがありました。痛みで困っている方や、治療家の方には是非読んでいただきたい一冊です。

ramtha / 2010年8月5日