筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

痛みを軽減するには「動き」の再学習が重要

私たちは、長時間運転をした後や朝起きた時に生じているこわばり(運動制限・ブロック)を弛めるために、伸びをしたり、軽く身体を動かしたりするもので、僅かなこわばりは誰しも経験しているありふれた現象です。  このこわばりは、休息したり軽い運動をする事で解決するのですが、いつのまにかそれが拡がってしまい、トリガーポイントが生じ、痛みの発症へと進む事も多く見られます。

こわばりが生じても治って行く人と、治らないまま症状が悪化して行く人がいますが、この違いは何から来るのでしょうか?身体にこわばりが生じる要因はいろいろありますが、最も大きな要因は「いつの間にか身につけた不合理な運動パターン」です。

私たちはいつの間にか獲得した特徴的な動きや姿勢の癖(パターン)を持っていますので、遠くを歩く家族や友人を見分ける事ができます。 足首を捻挫したり、怪我をしたりすると、その痛みをかばうために運動パターンが障害される事もよくあることです。 いつの間にか獲得した運動パターンが筋に負担が掛からない合理的な動きや姿勢であれば良いのですが、不合理な動きや姿勢を身につけてしまっている人は、こりや痛みがなかなか治りにくく慢性化してしまいます。 特に現代社会は運動不足がちになり、パソコン作業など姿勢筋に過負荷を掛ける生活が多くなった為、それが顕著に表れて、痛みやコリで悩んでいる方がとても多く見られます。

いつの間にか身につけた運動パターンは、脳によって制御されているパターンですので、自分では気づくことが難しく、これを正しい動きにリセットするためには、自らが行う運動療法が最も有効です。

ヨガやストレッチなど様々な運動療法がありますが、脳と身体の情報交換を通じて、障害された運動パターンを修正するには、「フェルデンクライス・メソッド」がお勧めです。できるだけ力を使わず、できるだけ小さな動きをすることで、筋の微細な感覚を脳に伝え、誤った制御を書き換えて行くのです。

フェルデンクライスメソッドの本は数多く出版されていますが「フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ―健康とリラックス、フィットネスのためのらくらくエクササイズ 」はとても分かりやすく効果も高いと感じています。 痛みを軽減し軽やかな身体を作るにはお勧めの一冊です。

ramtha / 2010年12月2日