筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

痛みがある時動いてよいのか悪いのか?

「痛み」がある時に、動いた方が良いと言われたり、安静にしていた方が良いと言われたりする事があり、どちらにして良いのかと悩んでいる方も多いでしょう。一般的に医療機関では「安静」を指示する事が多いようです。

我が国の生理学の権威、熊澤孝朗先生か監修・編集された「痛みのケア―慢性痛、がん性疼痛へのアプローチ」からその点を検証してみましょう。この本はイラストや表を多く使って、「痛みのケア」について分かりやすく解説しています。

この本の114Pに『慢性痛と「動くこと」の是非』という項目があります。それを要約しますと次の通りです。

「痛み」がある時、動いてよいのか悪いのか、そのヒントは筋肉にある。運動はさまざまな効果をもたらすが、運動の主役である筋自体に影響するだけでなく、身体の基本的な生命活動や心理・精神機能にも好影響を及ぼす。 それとは逆に動かさなければ筋肉は萎縮してしまうと共に、伸長性や弾力性が低下し、身体の柔軟性が阻害されるだけでなく、筋の過敏性や痛みの閾値の低下をもたらす。

つまり不活動であることによって、痛みは生まれ、慢性化し、さらに痛む部位が拡がる事が示されている。

また、運動神経は不活動であることによって超過敏状態が引き起こされる事が知られており、神経性の低栄養になる事がその原因だと言われている。

我々は同じ姿勢を続けるとコリを感じるようになる。筋の持続的な収縮や緊張は筋肉を硬くし、筋内の毛細血管を圧迫して虚血状態をもたらし、結果として痛みを起こす。

また循環障害による酸素不足や蓄積した疲労物質によってエネルギー源のATP(アデノシン三リン酸)の再合成が抑制され、筋が弛緩できなくなり、さらに筋緊張を増強するという悪循環に陥る

                     【イラスト:痛みのケア(照林社刊)より】      

 

また次のような研究もあります。

『腰痛には安静が第一か?』   (Malmivaara A et al.N Engl J Med. 1995)

【対象と方法】

急性腰痛患者186名を対象に、2日間の安静臥床群、ストレッチ群、耐えられる範囲内で日常生活を続ける群の3つに無作為に割り付け、その後の経過を追跡調査。
 

【結果】

3週後と12週後のどの時点においても、もっとも回復が早かったのは日常生活群で、もっとも回復が遅かったのは安静臥床群。   

ramtha / 2010年12月9日