筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

正座をしようとすると膝が痛む

50才を超えた女性に多い悩みが膝の痛みです。

軟骨のすり減りとかO脚の為とか、肥りすぎなどと言われて、治療を受けてもなかなか改善せず長年に亘って困っておられる方が数多くおられます。

軟骨が減っていると言われてヒアルロン酸などの治療を受けておられる方が多いのですが、軟骨には神経がありませんので、軟骨がすり減る時に痛みを感じることはありません。ほとんどの場合膝周辺の筋肉や骨膜、靱帯などに出来たトリガーポイントが原因です。

膝が痛むと言っても、「階段を登る時に痛む」「階段を降りる時に痛む」「正座をしようとすると痛んで出来ない」などいろんなパターンがあります。

筋肉や骨膜、靱帯のトラブルの場合、動きによって主に使われる部位が異なりますので、どんな動きで痛むのかをお訊きすることで、トラブルを起こしている部位を推定する事が出来ます。

正座をしようとすると膝が痛む

Aさん(60代女性)は、ある日膝に違和感を感じ始め、2ヶ月後には正座が出来なくなりました。

介護の仕事をされていますが、週に3日、1日に4時間程度のパートタイムですので、身体に負担は感じていないということです。また膝に違和感が感じるようになった時期に、これと言って思い当たるような事はないということでした。

痛む場所は膝の前面と内側、そしてふくらはぎで感じるということです。

トリガーポイントが生じている組織は、短縮させられると痙攣を起こす事がよくみられます。ですので正座をするときに痛む方の場合、まず短縮する部位からチェックします。

正座をするときに短縮する主な筋は次の4つです。

  • ハムストリング筋
  • 腓腹筋
  • 膝窩筋
  • 足底筋

  

   (ハムストリング筋)            (腓腹筋)

  

     (膝窩筋)          (足底筋)

これらの筋が正座をしようとするときに痙攣を起こし痛みを感じさせると共に、筋膜や骨膜の連鎖で、膝周囲に痛みを感じる事になります。

Aさんの場合は腓腹筋のトラブルの影響が大きかったようで、腓腹筋へのアプローチで痛みが1~2割程度まで減少しました。

 

 

ramtha / 2014年11月5日