筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

「胸がすく想い」

もともと胃腸が丈夫という方でもないが、最近は毎日のように胸焼けを感じる。長年嗜んできた晩酌も先頃からやめている。間食はもとより、三度の食事も細くなってきているというのにどうしてだろう。
 
思い当たるのはただ一つ、毎朝広げる新聞記事である。
世界各地の紛争やテロもさることながら、万引き、窃盗、放火、公金横領、猥褻行為から、育児放棄やわが子虐殺など目を覆いたくなるような記事が溢れている。
 
どうもこれが胸焼けの原因ではないかと思われるが、長年の習慣でつい新聞をみてしまう。ところが、今朝は目も覚めるような爽やかな記事に出会った。
毎日新聞・論説委員落合博氏による「視点」であるが、珍しいことなので抜き書きしておく。
 
「失格も覚悟で『ルール違反』を自己申告した女子プロゴルファーが居る。三月末の大会で堀奈津佳選手(20)は”ボールを拾い上げて泥を拭くことができる”という特別規則を誤解していたことに気づき、第2ラウンド終了後、届け出た。この時点で単独首位に立っていた。
あえて申告した理由について、堀選手は『優勝のチャンスはこの後何回かあるかもしれないが、私のゴルフ人生は一度だけ』と話した。特別規則を告知した文書に不備があったため失格は免れた。最終日、堀選手は首位を守り、プロ三年目で初のツアー優勝を手にした。
勝利のためには手段を選ばないことを黙認し、時には反則さえ奨励されることもあるスポーツ界においてフェアプレイに値する行為だ」
 
私のような年寄りは、往々にして「今どきの若者は・・・」などと若い世代の不心得を嘆くものだが、この記事を見て自分の心得違いを思い知らされた。
今日は朝食も格別美味しく食べられたが、きっと胸焼けもしないことだろう。
 
(平成二十五年五月二十七日)

ramtha / 2013年10月22日