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「ジャーナリストの気概はどこへ・・・」

七月二一日に行われる参議院選挙は、マスコミの予測によれば、自民党の一人勝ちのようである。鳴り物入りで政権交代した民主党ではあったが、三年半の政権運営でその未熟さを露呈し、国民の信頼を失ったことの結果であろう。
 
ところでこの時期、世論調査では憲法改正支持が六割にも及び、改正反対を大きく上回っているという。世の中も変わったものだ。かつては憲法改正・自主憲法制定などと言えば、忽ち保守反動と決めつけられ袋だたきに遭ったものである。
どういう風の吹き回しであろう。近年躍進著しい中国の脅威が大きな要因であろうが、日本のマスコミの論調も趣を変えつつあるように思われる。
 
昨日(七月七日)の毎日新聞の「勝利後の課題」(山田孝男)から抜粋引用してみる。
 
”日本国憲法前文には「諸国民の構成と真義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう・・・」というくだりがある。私は国の防衛の基本を諸国民=他国民の善意に委ねるという過度の理想主義に疑問を感じてきた一人だ。こちらが平和的に臨めば相手も配慮するはずだと決めてかかる甘さ、自衛のための交戦権さえ認めない平和主義に不信を抱いてきた・・・”
 
私が不勉強なためか、今までこのようなマスコミの論調を見たことが無い。この山田氏の所信が真実であるとすれば、今まで発言しなかったのはなぜか。世論の反発を恐れてのことだろうか。
マスコミも自ら信ずるところがあっても、世の風潮に逆らうと思われるときは口を噤(つぐ)むということだろうか。もしそうだとしたら、世の木鐸(ボクタク=世人を覚醒させ教え導く人)をもって自ら任ずる気概はどこに置き忘れたのか。情けないではないか。ジャーナリストの奮起を促したい。
 
(平成二十五年七月八日)
 

ramtha / 2013年11月25日