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「オバマ大統領のレガシー」

昨日の毎日新聞の「経済観測」には、政治アナリストの横江公美女史による「オバマ大統領のレガシー」と題する一文があった。

「レームダック(死に体)の、弱い大統領」という見方がなぜか日本で広がっているオバマ大統領だが、実は業績を上げており、ついに「レガシー(政治的功績)」を言われるようになった。

同性婚は全米で認められるべきとの判断を最高裁が下した夜、ホワイトハウスは性的少数者(LGDP)のシンボルカラーである虹色にライトアップされた。それを目にした人たちは一様に米国で起きている変化が現実であることを体感したという。

最高裁はまた、オバマケアと呼ばれる国民皆保険に連邦予算を使う事を合憲と認めた。国民皆保険は、自主自立という建国の精神に反するという見方もあり、人気のあったクリントン政権でさえ諦めた政策だ。オバマ大統領は就任後、7年足らずで共和党系の判事が優位を占める最高裁の判断まで覆してしまったのである。

そしてサウスカロライナ州の教会で9人の黒人が南軍旗に心酔する白人至上主義者に殺害された葬儀では、オバマ大統領は南軍旗を「組織的な抑圧を想起させる」と批判し、弔辞の最後に奴隷貿易への悔恨とその後の神への感謝をたたえる「Amazing Grace 」を歌い出した。この映像は感動を呼び、あちらこちらのSNSで共有されている。

その後、南部の州では一つの州を除き、庁舎に毎日なびいていた南部の白人にとってプライドだった南軍旗を掲揚しないことを決めた。

外交面でも驚かせている。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉を進めるだけでなく50年近く国交を断っていたキューバとの国交正常化にまで着手した。
残す任期で、オバマ大統領は米国をどこまで作り変えてしまうのか。過去の価値観を捨てて観察すると、その方向性が見えてきそうだ。

ここに掲げられている事柄の多くは、その都度ニュースで報じられてきたことであるが、こうして列記されると、改めて手オバマ大統領の業績に驚かされる。
そもそも初めての黒人大統領として選ばれたとき、アメリカの人種差別がここまで克服されたかと驚いたことであるが、このコラムでオバマ大統領の努力もさることながら、彼にこれだけの業績を上げさせたアメリカ社会の成熟度には敬服の他は無い。

(平成二十七年七月十日)

ramtha / 2015年12月27日