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「中国の人権派弾圧」

今朝の毎日新聞では「人権派連行100人超か」の見出しで、中国で多数の人権派弁護士らが公安当局に連行拘束された事件を次のように報じている。

当局が人権状況の改善に取り組む北京鋒鋭弁護士事務所を「秩序を混乱させる重大犯罪グループ」として摘発していたことが分かった。国営新華社通信などが13日までに報じた。
当局は、女性弁護士の王宇氏ら同事務所の少なくとも4人を「容疑者」として刑事拘束処分にしたという。
国営報道機関が事件を伝えたのは初めて。
中国の人権派弁護士らは法律を盾に、人権侵害事案の支援を訴えてきた。習近平指導部は人権や民主主義などの価値観が広まるのを警戒。活動を活発化させる弁護士らを拘束、連行し、行動を抑え込もうとしているとみられる。(後略)

中国内部の経済格差が拡大し、人民の不満が増大しつつある事は、かねて憂慮されていたが遂にここまで来たのかと感じられる。ことに国営報道機関を使って報道させたのは、懲罰見せしめのためと見られるが、事態の深刻さが窺われる。習近平指導部の強引な抑圧が功を奏するか、内乱へと発展するか事態の推移が気にかかるところである。

(平成二十七年七月十四日)

ramtha / 2015年12月27日