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「みっともない国会」

安倍総理念願の集団的自衛権をめぐる安全保障関連法案の審議が大詰めにきて、昨夜は与野党の攻防が激しく、参議院委員会は今朝与党による強行採決が行われた。

鴻池委員長席に与野党議員が殺到し、怒号が飛び交う中での採決の模様がテレビで放映されていた。
近年力を誇示する中国に対して集団的自衛権の強化を急ぐのは、先にオバマ大統領に約束した手前、安倍総理の是が非でもと言う気持ちは分からぬでもないが、もう少し冷静な審議を重ねて大半の国民の理解を得てというわけには行かなかったのかと私には思われる。

野党も日本の安全を守ることには異存は無いはずで、政府案の内容の修正や手続きについて異論を呈しているのだろうが、それならば、単に政府案反対を声高に主張するだけでなく、修正を求める具体的対案や手続きについての意見を提示して、正々堂々と討議してはと思われる。
与野党のいずれの議員も、あんな子供の喧嘩のような無様な光景を我が子に見られては、親の権威も無くなってしまうではないか。

ところで、先進諸外国の国会審議はどのように行われているのだろう。私が見落としているだけかも知れないが、その辺のことを、マスコミも伝えてもらいたいと思っている。

いずれにしても、国会議員は日本国民の選良である自覚を持って、子どもに見せられないようなみっともない事は慎んでもらいたいものである。

(平成二十七年九月十八日)

ramtha / 2016年2月3日