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二月十四日 「台湾留学生の日本人観」

昨日の毎日新聞の投書欄に川崎市在住の留学生・黄心好(三二)さんが「日本人のマナーを紹介したい」と題する次のような投書をしている。

私は台湾から来た留学生です。台湾にいた時から日本人は、マナーもいいし、人も優しいというイメージを持っていました。特に電車を待つ時とか食べ物店に入る時はずっと行列に並びます。それを改めて実感しました。

今年初め、私はデパートへ行きました。店は開店前です。すでに大勢の人が並んでいるので私も並んでいました。私は不思議だと感じました。なぜ日本人はこんなに規則を守って並ぶのでしょうか。台湾で同じ場面なら、とても混雑していると思います。並んでいる人はけんかを始めているかもしれません。

私は自分のことを考えてみました。もし私なら日本のマナーを守ることができるだろうか。私も日本のマナーや礼儀を学び、台湾の友達が来たら、日本のマナーを紹介します。

これを読んで、近頃の世相に嘆かわしい想いをしている日本人としては。いささか面はゆい感じがしないでもない。しかし、現役を退いて三十年、今では終日屋内暮らしをしている私には。今日の都会の世相がどうなっているか分からない。

テレビや新聞では毎日凶悪事件や、悪質な詐欺、果ては幼児虐待など、目を背(そむ)けたくなるような二ュースばかりで、世も末だと感じていたが、この投書を読んで久しぶりに明るい気分になることができた。

現実は黄さんの書かれているような日本人ばかりではないのだろうが、日本人のマナーをこのように受け取られているのは、黄さんご自身のお人柄の反射効果によるものと思われる。

それにしても、日本人は老いも若きもみんな、黄さんの美しい日本人観を、今後とも曇らせないようにと願っている。

ramtha / 2016年5月16日