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十月二十五日 「個人崇拝の再来」

今朝の毎日新聞は、中国共産党大会が昨日閉幕したと報じている。この記事では、習近平国家主席の側近で、習近平氏の汚職摘発に尽力した王岐山氏(六九歳)が、来期も留任し、習近平氏三期目留任の道を開くかが、注目されたが、それは無さそうだという観測を伝えている。’

その他、気にかかったことを書きとめておく。

①とかく中国のことは、一党独裁のベールに包まれて分かりづらいが、あの広大な国土と十四億とも言われる人口の国家を統制して行くには、莫大な時間と費用を要する民主主義国家の選挙などの手法は、非現実的だととかも知れない。

②党治国家と言われる中国が、暗黙の慣習である六九歳定年を継続するということは、法治国家への第一歩ということかも知れない。

③また、別の記事では、王滬寧政治局員の動静を報じた国営メディアが中国国内のサイト上から次々と消え、憶測を呼んでいるとも伝えられている。
これを見ると、国の政治というものの、真相が闇に包まれていて。独裁国家の内幕はわれわれには全く、霧の中のように分からない。

④今度の党大会は習氏への礼賛で染まった大会になり、個人崇拝への懸念も高まっているとも報じられている。
ここに懸念を感じているのは誰か、主語が無いので分からない。新聞記事では、しばしば見られる表現だが、新聞社は自らの意見をぼかして責任を回避しているように思われるが、どうなのか。

⑤また、別の記事では、人民日報などの中国メディアも習近平氏の「思想」を讃える報道を展開し、今後、全国各地で習氏を礼賛する宣伝、学習運動が一斉に展開されると見られる。

八十二年の第十二回党大会の党規約改正では、文化大革命の反省から「いかなる個人崇拝も禁止する」と明記されている。だが、習近平氏への一極集中に対する不安から「個人崇拝の再来か」との声が国内外で上がっているという。これによると、まだまだ中国の法治国家は遠いようだ。

⑦この記事の欄外に中国共産党の組織図が次のように描かれている。

総書記一人
常務委員七人
政治局員二人    ’
中央委員約二百人
中央候補委員約百七十人
共産党員約八千九百万人

ramtha / 2018年3月31日