筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

背中の痛みをつくるお腹側の筋肉

先日背部の痛みについて書きましたが
腸腰筋のトリガーポイントも背部痛を作る筋として重要です。

(図はMyofaciai Pain and Dysfunction The Trigger Point Manualより引用)

Ingberは腰椎椎間板異常で椎弓切除術を施したにも関わらず、
持続的な背部痛を訴える患者の腸腰筋に
トリガーポイント・ブロック注射を行い、
伸展訓練を行った所、症状が緩和したと報告しています。
 (Arch phys Rehabil 70:382-386.1989)

腸腰筋は起立すると痛みが増大し、
横臥時は軽くなる傾向がありますので
そのような状況があるかどうか、
背部痛の診断の時に問診する必要があります。

その他、大腿部前部へも痛みを放散することがありますし
椅子に深く座った状態からの立ち上がる時に
痛みを感じる事があります。

背中の痛みなので、どうしても背部の筋に目が行きがちですが
かなりの割合で腹直筋や腸腰筋の
トリガーポイントが起こしている症例に出会います。

ramtha / 2009年10月5日