筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

脳梗塞後の腕の痛み

7月9日の記事「痛みには日曜日がない」で紹介しました80歳代女性は、脳梗塞で右半身が麻痺となったときから右腕に痛みが出て、発症後25年あまり経つ現在まで、途切れることのない痛みを感じておられました。しかし、今週来られた時に、「前回施術を受けてから、右腕の痛みがほとんど感じなくなったのですよ」ととても喜んでおられました。

この女性が前回来られた時、右腕の拘縮が進み肘が曲がった状態で使いにくそうにしておられました。そこで斜角筋や上部胸椎、胸部の筋など、腕への影響が大きい部位を施術し、その後腕の屈曲、伸展に対して軽く制限を与える「等尺性収縮」を数回ずつ行いました。ご本人も「腕から力が抜けて動かし易くなりました」と言われていましたが、帰宅後数日して、腕の痛みが無くなっていることに気づかれたとの事です。

脳梗塞を起こして腕が拘縮するとあきらめてしまう方もあるようですが、このように異常な緊張を起こしているような場合、操体法や等尺性収縮などで異常信号に変化を与えると改善する事例を多数経験しておりますので、あきらめないで下さい。

ramtha / 2010年7月25日